高機能ソックス

松原市内の自社工場で、類例ないソックス製品の企画から染色、製造、出荷まで内製化された一貫工程の生産システムを持つコーマ株式会社。自社ブランド開発と国内有名ブランドとタイアップしたOEM/ODM 生産の2 つのビジネスモデルを確立。1922 年の創業以来「開発に生きる」という基本理念を経営基盤とし、高機能ソックス「3D SOX」を開発、販売しています。

INTERVIEW


インタビュー

コーマ株式会社 代表取締役社長吉村 盛善さん

靴下業界にとって厳しい時代

古くから糸でモノを作り出してきたこの「河内」地域。コーマ株式会社は、大正時代の創業以来、ずっと靴下を作り続けています。足は左右非対称なのに対し、 靴下って普通は左右対称ですよね。伸縮性があって、それなりにみんな足にフィットします。それに今は、ナイロンのように安くて強い素材があるから、多くの人は靴下なんかにそれほどこだわりません。値段もせいぜい一足数百円のものがほとんど。つまり、現代社会にとって靴下はそれほど魅力のある商品じゃなくなってしまったんですね。

ピンチはチャンス!

主力素材が綿から合成繊維へと変わり、安く製造できる海外に技術も資本も移ってしまったことも、会社として大きな打撃でした。けれど「このままではいけない、この逆風を生かそう」という逆転の発想が生まれたんです。消費者が求めるものをただ言われるままに受け身で作るんじゃなくて、ちょっとくらい高くついても消費者の想像を超えた機能の靴下を作ってみて、こんなに面白い靴下を作ってみたから使ってみませんかって、そんな問いかけをしたかったんです。

一切の妥協のない、技術が詰まった靴下

コーマには靴下の商品開発に関わる全て、染色から編み立てや検品までの工程を自社一貫で行っています。また、染色のみのご依頼やODM・OEM 受注など様々な形態でお客様のニーズにも対応しています。コーマが独自開発した3D SOX「FOOTMAX」は、クライミングや自転車、マラソンなど、足にこだわるスポーツ用の3 次元立体構造靴下です。それぞれの靴下には、競技においてポイントとなる部分に工夫を凝らしています。例えば、水分が残って靴擦れの原因になる部分には汗を吸いやすい素材を使い、グリップが必要なところにはナノファイバーなどグリップに適した素材を使うなど、1 足の靴下の中に技術の粋が凝縮しているんですよ。もちろん、競技ごとに違った設計になるため、開発にはかなりの時間と費用がかかるのですが、決して妥協はしません。

社員の思いの結晶

コーマの靴下には、たくさんの社員の技術や情熱が詰まっています。彼らは、生活アイテムのひとつである靴下を常に見つめ、「靴下の文化」を創造するメーカーとして、時代に即した靴下の研究開発に日夜励んでいます。社員たち一人ひとりの思いが詰まった靴下をぜひ皆さんに履いていただきたいですね。

写真協力:生野高等学校 写真部
認定内容 靴下製造業の新製品開発に関わる競争優位のビジネスモデル
企業・団体名 コーマ株式会社
住所 〒580-0043 松原市阿保3丁目6番27号(MAP参照)
連絡先 072-332-1567
購入可能場所 コーマオンラインショップ
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